貨物線2

四日市周辺貨物線3 塩浜駅

県道6号線を南下して塩浜駅に向かいます。塩浜駅は海山道地区、塩浜地区の2つのヤードを持ち数多くの専用線が接続していましたが、海山道地区はあらかた撤去されていました。今回は塩浜地区を中心に調査しました。

塩浜駅配線略図
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四日市駅南側 15:25

旧四日市港駅から四日市駅に戻ってきました。写真は四日市港線の線路で、手前が旧四日市港駅、奥が四日市駅です。

(四日市港線線路)
四日市港線

このレポートを書くときに気づいたのですが、この写真の後側に専用線跡の線路があるようです。調査時には全く気づきませんでしたので、見に行ってはいません……。

こちらは南側引上線です。一本は踏切手前で途切れ、もう1つは踏切を少し過ぎたところで車止めが設置されています。線形から判断して、もとは塩浜方面への関西本線支線(塩浜線とする)にも繋がっていたようです。

塩浜駅貨物線2(四日市駅引上げ線)
奥が四日市駅
塩浜駅貨物線3(四日市駅引上げ線)
反対側 塩浜線の線路が少し見える

塩浜線は踏切の少し先で関西本線南四日市方面から分岐します。それでは、南下して塩浜駅に向かいます。

(関西本線線路)
直進が関西本線南四日市方、左が塩浜方

塩浜駅 海山道地区 15:34

近鉄名古屋本線の海山道駅付近にも塩浜駅のヤードが広がっていました。しかし、2011年3月に三菱化学四日市事業所塩浜地区専用線が廃止されると接続する専用線がなくなり、調査時には線路も撤去されていました。

(塩浜駅海山道地区)
バラストだけが残る

近鉄海山道駅はヤード跡の南端部に位置します。海山道駅は普通電車しか停車せず、上下ホームで改札が分かれている小駅でした。ところで、写真左に何か見えますね……。


塩浜駅貨物線12(塩浜駅海山道地区)
近鉄海山道駅と塩浜線
塩浜駅貨物線13(塩浜駅海山道地区)
海山道地区 奥が四日市駅方面

何故かヤードが一部残されていました。売却した部分は線路を撤去したものの、JR貨物用地として残っている部分は撤去が進んでいない、ということでしょうか。線路終端なのに車止めが無いところもあります。

(三菱化学専用線跡)
こちらは専用線跡

こちらは三菱化学専用線の線路跡です。先ほどの残存線路から1本線路が伸びていますが、踏切の手前で途切れています。その先は見たところ線路跡に砂利を引き、踏切の凹凸を埋めただけのようです。

塩浜駅貨物線15(三菱化学専用線跡)
奥が海山道地区、手前が工場
塩浜駅貨物線16(三菱化学専用線跡)
振り返ると線路の名残が

工場内に至っては線路がそのままです。いつか再利用するのでは……とつい期待してしまいました。

(三菱化学専用線跡)
工場内の線路

さて、更に南へ進み塩浜地区ヤードを目指します。

(三菱化学専用線跡)
さらに塩浜駅へ伸びる線路

塩浜駅 塩浜地区 15:43

近鉄塩浜駅付近のヤードにやって参りました。線路が広がっていて配線鉄にはたまりません。ちょうどDD51形牽引の貨物列車が四日市駅へ発車を待っているところです。


塩浜駅貨物線21(塩浜地区線路)
線路が広がる
塩浜駅貨物線22(塩浜地区線路)
貨物列車も停まっている

近鉄塩浜駅ホームの東方に着発線、仕訳線が12本あります。引上げ線は設置されておらず、本線で入換をしているようです。

塩浜駅貨物線23(塩浜地区線路)
反対側
塩浜駅貨物線24(塩浜地区線路)
奥が海山道地区、四日市駅

因みにこの北側のポイントは信号扱所から梃子で操作しています。かつては全国各地の操車場などでみられた方式ですが、操車場の廃止やポイントの機械化などで全国でも珍しくなっています。梃子を使っているとはいえポイントの転換にはかなりの力がいるようです。上写真の中にも、信号扱所と各ポイントを結ぶワイヤーの走る側溝が確認できます。

こちらは反対の南側です。駐輪場の裏から無理やり撮影したためかなり傾いています。こうして見ると使われていない線路も多いことがわかります。

塩浜駅貨物線25(塩浜地区線路)
南から見る
塩浜駅貨物線26(塩浜地区線路)
※写真は(面倒なので)基本的に補正などしておりません

少し移動して、駅南方の踏切からです。北側とは異なりポイントの転換装置は手動で動かす重錘式(通称ダルマ)です。

(塩浜地区線路)
線路は一旦1つにまとまる

踏切から南の昭和四日市石油専用線方を見ると、踏切の先で線路が2つに分かれているようです。右の光っている線路が昭和四日市石油四日市製油所専用線で、左が2008年に廃止された石原産業四日市工場専用鉄道です。

(塩浜地区線路)
左が2専用線、中央は近鉄名古屋本線

近鉄名古屋本線塩浜駅

ここで貨物線から少し離れて、近鉄塩浜駅の配線を見ていきます。調査は前節のJR塩浜駅と同時にしていますが、構成の関係上節を分けています。

近鉄塩浜駅は2面4線の構造で、東側に留置線数本と西側に近鉄塩浜検修車庫を併設しています。東側の留置線は本線から直接入庫するか、一旦海山道方に引き上げてから入線する配線になっています。

(線路)
右2線が本線、中央・左が留置線

西側はホーム横に仕業検査用建屋があり、奥に工場機能があるようです。今回は工場部分の配線調査を失念し、航空写真などでも配線は判然としなかったので割愛しました。

(近鉄塩浜検修車庫)
仕業検査棟、奥が工場部分に繋がっている

踏切の反対側は引上げ線が3本あります。うち最右の線路は架線が途中で途切れており、その先は保線機械留置線となっています。

近鉄塩浜駅3(留置線、保線側線)
留置線、保線側線
近鉄塩浜駅4(塩浜地区線路)
中央が本線、右が留置線、左が貨物専用線

昭和四日市石油専用線 16:03

貨物線の調査に戻ります。塩浜駅南で1本にまとまった線路は直ぐに昭和四日市石油専用線と石原産業専用鉄道跡の2本に分かれ、90度曲がって東を向きます。転轍表示器があるので安全側線があるようですが、草が深くよくわかりませんでした。

(昭和四日市石油専用線)
奥が先ほどの塩浜駅

線路が光っている昭和四日市石油専用線に対して、石原産業専用鉄道跡は線路敷に草が生え、「住宅地」になっているようです。

(昭和四日市石油専用線)
振り返って奥が昭和四日市石油工場

しばらく進むと昭和四日市石油専用線は左へ曲がって工場内へ入ります。一方、石原産業専用鉄道跡はその少し先で車止めとなります。

(昭和四日市石油専用線)
左が昭和四日市石油専用線、中央が石原産業専用鉄道跡

昭和四日市石油専用線は工場内へ入ると右に曲がって東向きになります。因みに1980年頃までは写真左に三菱油化四日市工場(現在の三菱化学四日市事業所南部)専用線が分岐していて、その名残を航空写真で見ることができます。

(昭和四日市石油専用線)
線路は立入禁止の工場内へ

石原産業専用鉄道は昭和四日市石油の横を通って同社四日市工場に至る、全長3kmに及ぶ長い専用鉄道でした。現在でも線路敷は残りますが、レールは撤去が進み年々短くなっているようです。

塩浜駅貨物線45(石原産業専用鉄道)
写真遠方に車止めが見える
塩浜駅貨物線46(石原産業専用鉄道)
四日市工場方へ続く線路敷

※ 写真は全て踏切または公道などから撮影。

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調査日
2013年7月31日
公開日
2013年12月29日