貨物線450000PV&開業1周年記念

総武本線小名木川支線

小名木川支線は、総武本線の新小岩信号場駅から亀戸駅付近で本線から分岐し、越中島貨物駅に至る。今回は亀戸駅から越中島貨物駅までを、沿線の公道から調査した。

小名木川支線は、もともと総武本線の新小岩操車場と小名木川駅、越中島貨物駅、さらには東京都港湾局専用線を結んでいた。開通当時には複線化計画もあったが、モータリゼーションの進展に加えて東京貨物ターミナル駅に貨物取扱の大半が移管されたことで、現在では小名木川駅と東京都港湾局専用線は廃止され、定期列車の運転はない。越中島貨物駅にある東京レールセンターから関東各地にレールを輸送する工事列車・臨時貨物列車が一日数往復運転されるのみとなっている。

今回は亀戸駅付近から小名木川支線沿いに小名木川駅跡、越中島貨物駅までの配線を調査した。

小名木川支線、越中島貨物駅配線略図

小名木川支線1 亀戸駅~旧小名木川駅

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亀戸駅 AM8:40

亀戸駅に着きました。駅南側には、総武本線から分岐して駅前の大通りをカーブで跨ぐ大きな鉄橋があります。これが、今回調査する小名木川支線です。鉄橋をよく見ると、橋台が複線分用意されているのが分かります。小名木川支線からはかつて晴海埠頭へと続く専用線が分岐していて、建設当時には複線化計画もあったようです。

(カーブ鉄橋)
カーブ鉄橋 奥が亀戸駅
(カーブ鉄橋)
奥が越中島貨物駅

カーブを曲がり切ったところです。木が茂っていてよく見えませんが、ここも複線分の橋台があります。ところで、先程から橋台に「張り紙禁止」の看板が目立ちます。右下が意味ありげに塗りつぶされていますが、この意味は後ほど明らかになります。

(鉄橋)
直線部の始まり

こちらの橋梁に至っては、複線用が使われています。1つの路線で単線用と複線用が混在しているのは興味深いです。

(複線鉄橋)
複線対応だが線路は単線

竪川橋梁 AM9:20

赤い竪川橋梁が見えてきました。上を走るのは首都高速7号小松川線です。トラス橋はリベットを使用した立派なもので、橋台は煉瓦造りです。ここも橋台、橋梁ともに複線用になっています。

(赤い竪川橋梁)
赤い竪川橋梁
(竪川橋梁の煉瓦橋脚)
竪川橋梁の煉瓦橋脚

さらに進むと、単線用ガーター橋があります。銘板があるので製造年を見てみましょう。

(単線鉄橋)
単線鉄橋
(鉄橋の英語銘板)
鉄橋の英語銘板

……銘板が日本語と英語の2表記です。当時の流行りでしょうか?製造年は大正10(1921)年、製造者は●●●横浜製作所と読めます。

(線路が見える単線鉄橋)
線路が見える単線鉄橋

この橋梁は、枕木と線路が下から丸見えです。列車はいいのでしょうが、徒歩巡回する保線作業員の方は通るのが大変そうです。

(国鉄時代の橋台の張り紙)
橋台の張り紙

橋脚には「張り紙禁止 国鉄」の紺色の看板がありました。国鉄っていつだよ……という感じです。もちろん、施設指令の連絡先が書いてある新しい看板もあるので、きちんと管理はされているようです。

越中島貨物駅着発線(小名木川駅跡) AM9:29

小名木川支線は、その名の由来ともなった小名木川をトラス橋で渡ります。このトラス橋も複線対応のようです。トラス橋の先には、越中島貨物駅の場内信号機もあります。

(複線トラスの小名木川橋梁)
複線トラスの小名木川橋梁
(場内信号機)
越中島貨物駅場内信号機

小名木川駅跡へ向かうため、「小名木川クローバー橋」を渡ります。この橋は小名木川と横十間川の交差部にある、X字の形をした歩行者専用橋です。特徴的な形がテレビ等で紹介されたこともあります。

(小名木川クローバー橋)
小名木川クローバー橋

クローバー橋を渡り、小名木川駅跡に着きました。といっても、駅跡地は大部分が再開発で「アリオ北砂」になっていて、かろうじて線路2本が残され越中島貨物駅の着発線となっています。2本の線路はそれぞれ越中島貨物駅方面、新小岩信号場方面の列車用で、安全側線もついています。現在小名木川支線では列車交換が行われていないので、不要な設備ともいえます。

(越中島貨物駅着発線 旧小名木川駅)
越中島貨物駅着発線 旧小名木川駅
(越中島貨物駅着発線 旧小名木川駅)
奥が小名木川橋梁 右の建物はアリオ北砂

アリオ北砂には後ほど入ってみるとして、今は線路をさらにたどってみます。

(旧小名木川駅)
奥が越中島貨物駅

※ 写真は全て踏切または公道などから撮影。

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調査日
2013年4月5日
公開日
2014年3月21日