【2023年3月ダイヤ改正】列車交換がなくなる交換駅【JR北・東・海】

【2023年3月ダイヤ改正】列車交換がなくなる交換駅【JR北・東・海】

はじめに

JR各社では、沿線人口減少やコロナ禍に伴う合理化の一環として不要な設備や利用頻度の低い設備の撤去を進めています。本記事では市販の時刻表に基づき、2023年3月ダイヤ改正で定期列車の列車交換がなくなる交換駅(以下、信号場も含む)の一覧をまとめます。なお、昨年の記事(JR東日本エリアのみ)は下記リンクよりご覧ください。

昨年の記事公開後の動きとしては、ダイヤ改正当日頃に大糸線の信濃森上駅で交換設備の使用が通年で停止されました(架線・線路の撤去はなし)。また、釜石線岩手上郷駅の交換設備も使用停止されています。一方、JR東日本のその他の駅では設備の撤去等を確認しておりませんので、定期列車の交換のない駅でも異常時の列車交換や折り返し運転のために設備を残しているのかもしれません。

昨年の記事と同様、下記に挙げたほかにも列車交換が廃止される駅がある可能性もありますのでご了承ください(特に、貨物列車が運転されている線区は大部分調査しておりません。お気づきの方はページ下部のフォームよりお寄せいただけますと幸いです)。また、定期旅客列車の列車交換が廃止されても臨時列車や回送列車、貨物列車、ダイヤ乱れ時の運転整理のためなどに交換設備が残される可能性もあり、ただちにこれらの駅で交換設備が撤去されるとは必ずしも言えません

※釜石線岩手上郷駅の棒線化について追記しました。(2月27日追記)

JR北海道

根室本線豊頃駅

夕方の普通列車の交換に使用されていましたが、時刻変更に伴い使用されなくなりました。

2022年以前から列車交換がない駅

  • 函館本線熱郛駅、目名駅
  • 室蘭本線志文駅(2024年3月9日追加)、古山駅
  • 石勝線楓信号場、オサワ信号場、滝ノ沢信号場、ホロカ信号場、新狩勝信号場(いずれも貨物列車の交換に使用している可能性あり)
  • 根室本線茂尻駅(ただし貨物列車の交換に使用している可能性あり)、島ノ下信号場(2024年3月9日追加・ただし貨物列車の交換に使用している可能性あり)、布部駅、山部駅、金山駅、東鹿越駅(ただし折返し列車あり)、厚岸駅(ただし折返し列車あり)、落石駅
  • 釧網本線摩周駅(ただしSL臨時列車の交換あり)、緑駅
  • 石北本線愛別駅、中越信号場(ただし臨時列車の交換に使用)、奥白滝信号場、相内駅(ただし臨時列車の交換に使用。また、以上5駅は臨時貨物列車の交換に使用している可能性あり)、端野駅
  • 宗谷本線天塩中川駅(ただし臨時列車の交換に使用)、兜沼駅、抜海駅、南稚内駅(ただし、回送列車の交換に使用しているらしい)

※記事初出当初、石北本線生田原駅を挙げていましたが、特急列車と始発の普通列車が同時に在線する時間帯があるようです。(2024年6月16日追記)

JR東日本

磐越西線山都駅、野沢駅、徳沢駅、花輪線鹿角花輪駅、米坂線今泉駅

これらの線区では2022年8月の大雨により臨時ダイヤで運転されており、あわせて4駅で列車交換がなくなりました。復旧により列車交換が復活する可能性も高いです。

仙山線奥新川駅

ダイヤが大きく変更され、奥新川駅での列車交換が設定されなくなりました。一方、面白山信号場での列車交換が15年ぶりに復活しています。

仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)

北上線 和賀仙人駅・ほっとゆだ駅

列車時刻の変更が行われ、両駅とも列車交換がなくなりました。ただし、和賀仙人駅は臨時列車の交換で使用され、ほっとゆだ駅では折返し列車が設定されています。

逆に、相野々駅で列車交換が復活しています。(2023年9月18日追記)

北上線配線略図(抜粋)
北上線配線略図(抜粋)
北上線配線略図(抜粋)
北上線配線略図(抜粋)

陸羽東線 池月駅

列車時刻の変更に伴い列車交換がなくなりました。

陸羽東線配線略図(抜粋)
陸羽東線配線略図(抜粋)

大糸線 北松本駅

※2023年7月13日追記

普通列車の交換に4回使用されていましたが、列車時刻の変更に伴い交換がなくなりました。

大糸線配線略図(抜粋)
大糸線配線略図(抜粋)

奥羽本線 飯詰駅

※2024年3月9日追記

午前中の普通列車の交換に使用されていましたが、列車時刻の変更に伴い交換がなくなりました。

奥羽本線配線略図(抜粋)
奥羽本線配線略図(抜粋)

2022年以前から列車交換がない駅

吾妻線岩島駅は、特急「草津・四万34号」が改正前の「草津32号」から2時間繰り下げられたのに伴い列車交換が復活しました。奥羽本線下湯沢駅の列車交換も復活しました。

  • 内房線 太海駅
  • 越後線 分水駅(ただし、始終着の臨時列車の設定あり)
  • 大糸線 信濃森上駅(交換設備使用停止)
  • 両毛線 下新田信号場(2024年3月9日追記)
  • 日光線 今市駅
  • 常磐線 末続駅(2023年9月18日追記)
  • 水戸線 福原駅(2023年8月交換設備使用停止)
  • 水郡線 磐城棚倉駅(ただし、始終着列車の設定あり)
  • 磐越西線 磐梯熱海駅(ただし、始終着列車の設定あり)・川桁駅・翁島駅・更科信号場・東長原駅
  • 磐越東線 磐城常葉駅・要田駅・舞木駅
  • 只見線 只見駅(2023年9月18日追記)
  • 石巻線 渡波駅
  • 気仙沼線 陸前豊里駅
  • 花輪線 松尾八幡平駅(2023年9月交換設備使用停止)
  • 奥羽本線 横堀駅
  • 相模線 厚木駅(ただし、回送列車が列車交換に使用しているらしい)

※記事初出時、北上線相野々駅を挙げていましたが2023年3月改正から列車交換が復活したようです。(2023年9月18日追記)

JR東海

紀勢本線 阿田和駅

夕方の普通列車の交換に使用されていましたが、時刻変更に伴い鵜殿駅での行違いとなったため、交換設備が使用されなくなりました。

紀勢本線配線略図(抜粋)
紀勢本線配線略図(抜粋)

※記事初出時、「2022年以前から列車交換がない駅」として紹介していましたが、2022年のダイヤでは交換がありました。(2月27日追記)

2022年以前から列車交換がない駅

該当する駅はありません。

※記事初出時、紀勢本線栃原駅を挙げていましたが特急列車どうしの交換に使用されている模様です。(2月28日追記)

後編(JR西日本・四国・九州)に続きます。

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