【トンネル内で運転停車】面白山信号場が15年ぶりに復活!【2023年3月ダイヤ改正】

【トンネル内で運転停車】面白山信号場が15年ぶりに復活!【2023年3月ダイヤ改正】

はじめに

日本で最も面白い信号場はどこでしょうか? 答えは仙山線にある「面白山信号場」です。その変わった名前もさることながら、宮城・山形の県境を越える長さ5,361mの「仙山トンネル」内にある信号場というのが最大の特徴です。現在でも仙台と山形を結ぶ列車が毎時1本通過していますが、2008年3月ダイヤ改正以降は定期列車の列車交換が設定されず、面白山信号場に列車が停車するのはダイヤ乱れ時等のごくわずかな場合のみとなっていました。

仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)
仙山線配線略図(抜粋)

てっきりこのまま廃止されてしまうのかと思っていたところ、発売された2023年3月号の時刻表には驚くべきダイヤが掲載されていました。

2023年3月ダイヤ改正での変更

2023年3月ダイヤ改正では、仙山線で快速列車の停車駅見直しなどを含む白紙ダイヤ改正が行なわれることが発表されていました。今回、時刻表に基づきダイヤを分析したところ、面白山信号場で列車交換が15年ぶりに復活することが判明しました。

(蛇足ですが、今見たら改正後の仙山線のダイヤは既にプレスリリースに掲載されていたんですね……。完全に見落としていました)

列車交換が行なわれるのは早朝の1往復と15時台以降の大半の列車です。下記の表に一覧を示します。なお、下線はトンネル内で運転停車する側の列車(推測)を意味します。

下り上り
列車番号仙台発山形着列車番号山形発仙台着
4821M6:077:344822M6:337:59
839M14:4116:17840M15:0816:33
841M15:4517:14842M16:0917:49
843M16:4018:10844M17:0618:37
845M17:3519:04846M18:0219:31
847M18:2419:55848M18:5220:20
851M20:0721:33852M20:3422:03
4853M21:1822:424852M21:4623:06

なんと、1日8本もの列車で長大トンネル内の運転停車が楽しめることになります。従来作並駅や奥新川駅で行っていた列車交換を面白山信号場に移す形のようで、これに伴い奥新川駅では定期列車の交換が設定されなくなるようです。

全国でも珍しい「トンネル内信号場」での列車交換。ダイヤ改正後はぜひ、仙山線に訪れてみてはいかがでしょうか。

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