2012年
まだ線路工事は行われず、専ら高架橋の建設が行われました。営業中の新幹線線路の直上に、夜間の僅かな保守間合いを縫って高架橋を新設するという難工事でしたが、年内に終わった模様です。
御徒町方からホーム中央にかけては、工事に伴う騒音軽減のためか既設高架橋を再利用しています。しかし、老朽化のためコンクリートの底面が沈下して梁(あるいは配管?)のある場所だけ盛り上がった状態であり、新たに線路が建設される高架橋としては不安を感じざるを得ませんでした。
観察を始めた2012年7月から2014年7月まで、上野東京ライン工事を振り返ってみました。
まだ線路工事は行われず、専ら高架橋の建設が行われました。営業中の新幹線線路の直上に、夜間の僅かな保守間合いを縫って高架橋を新設するという難工事でしたが、年内に終わった模様です。
御徒町方からホーム中央にかけては、工事に伴う騒音軽減のためか既設高架橋を再利用しています。しかし、老朽化のためコンクリートの底面が沈下して梁(あるいは配管?)のある場所だけ盛り上がった状態であり、新たに線路が建設される高架橋としては不安を感じざるを得ませんでした。
全く手付かずだった秋葉原駅付近にも線路の敷設が始まりました。年明けから夏にかけて御徒町方から線路がだんだん伸びてきて、秋までには東京方面と繋がったと思われます(駅間の高架上は観察が不可能なため正確なことは不明です)。線路の敷設は仮設のレールから枕木をぶら下げ、コンクリートを流し込んで固めたあと、仮設レールを撤去して改めて本説のレールを取り付けるという工法で行われました。
御徒町方では、京浜東北線などと共用している留置線時代の古い架線柱を新品に交換していました。5月頃に新架線柱を設置し、架線を付け替えたあと12月に古いものを撤去していました。
2014年前半は、軌道への砕石散布、架線の設置が行われました。軌道はバラスト軌道ではなくコンクリートの省力化軌道ですが、騒音軽減のために砂利を敷いているものと思われます。
4月頃には、ホーム・京浜東北線線路と上野東京ライン線路とを分離するように柵が設置されました。京浜東北線の人身事故の際に、復旧作業を妨げることなく上野東京ラインを運転再開できるようにするためでしょうか。山手線などで起こった人身事故の影響を広範囲にもたらしがちな、湘南新宿ラインの教訓を生かしているといえます。